ファーストビーム

復活への足音

東大素粒子センターの石野です12/20の徳宿さんの書き込みに、> 3月末までにはセクター34のすべての磁石をトンネルに再配置する。> 6月末までには冷却を完了させ、LHCへの入射を始められるようにする。> このスケジュールでの仕事表ができており、交換部品、…

ビームはなくとも ... ATLAS Shutdown & Recovery [4]

東大素粒子センターの 石野 です。[3] の後の事の推移と、事が収束していく様子を書いてみます。TGC1 <<>> MDT 間を 1.5m 開く決心をした。TGC1 <<>> TGC3 の間には約1,000本のケーブルが走っており、その大半を抜き去らないと物理的にWheel間は離れていかな…

ビームはなくとも ... ATLAS Shutdown & Recovery [3]

東大素粒子センターの 石野 です。10/20 に Big Wheel の移動が終わり(黄色の矢印)、その次の週に End-cap トロイド磁石(緑色の矢印)、更に次の週の月曜日 11/03 に Small Wheel の移動(水色の矢印)を終え、下記の写真の様な配置になり、各所へのアク…

ビームはなくとも ... ATLAS Shutdown & Recovery [2]

東大素粒子センターの 石野 です10/20 8:30 a.m. 2008年 ATLAS シャットダウンプロジェクトの第一歩として、ジュネーブ側のEnd-Cap に位置する Muon 検出器、通称 Big Wheel がメインテナンスポジションへの移動を開始した。多分、背景説明が少し必要。まず…

ビームはなくとも ... ATLAS Shutdown & Recovery [1]

東大素粒子センターの 石野 ですLHC 運転再開は 2009年の春 ? ... 果報は寝て待ちたいところだが、世の中、そう甘くはない。9月下旬 ATLASコミッショニング with 宇宙線 まず1ヶ月強の間、システムを崩すことなく、宇宙線を利用した測定器のコミッショニン…

LHCトラブルに関するマスコミ報道

東大ICEPP坂本です。LHCのトラブルは日本でも大きく取り上げられていますね。朝日:最強加速器、はや停止 機器トラブル、再開に2カ月読売:世界最大の円形加速器「LHC」でヘリウム漏れ、運転停止毎日:LHC:運転早々にヘリウム流出事故、2カ月間停止…

加速器につっこまれたビーム(ハロー)に TGC が反応している

東大素粒子センター の 石野です研究者たちは、1日24時間、1週間に7日間、文字通り、常に検出器の状態をモニターしています。8時間交代でシフトを取り、万全の体制を作ります。上のプロットも、その時のシフターが即座に気づき、スナップショットを取…

ビームのスピードが測定できた

東大素粒子センターの石野ですこの絵は 日本グループがイスラエルチームと共同で設置した MUON トリガー検出器 : TGC (ホームページの扉絵になっています) がミューオンを検出したタイミングを示すプロットです。LHC ビームが走る際、ビームパイプ内の極わず…

ビームデータ届いてます。

東大ICEPP坂本です。ちょっと投稿が遅くなりました。ファーストビームのデータ、東大の地域解析センターにも届いています。9月11日のファイル転送の様子です。下の図の青いところがパートナーであるフランス・リヨンのIN2P3計算センターからの転送です。数十…

まわる、まわるよ、ビームはまわる

ATLAS Control Room ( ジュネーブ時間 2:32 a.m. ) から東大素粒子センターの石野です今、beam が周回していないので、ちょっとサボって書き込みをしてみましょう今朝、beam ( 陽子のかたまり 2x10^9 個 と聞いています ) が1周したところで歓声があがりま…

LHC first beamを見守る研究者たち@CERN

東大素粒子センターの田中(純)です。今日のLHCコントロールルームには限られた人しか入場できないため、CERN所内でも複数の会場から研究者たちがLHC first beamの様子を見守りました。Main Auditorium(最大の会場)の様子を紹介します。9:00の時点ですでに満…

KEKでの記者会見とLHCビデオ上映

KEK広報の森田です。KEKではLHCビーム初周回に向けて昨日記者会見を開き、今日はCERN側のビデオ上映を職員や関係者で見守りました。昨日の記者会見の様子。CERN側の映像をセミナーホールで見守る職員や関係者。ビーム周回を見守るアトラス日本グループ代表の…

LHCビーム周回成功@東大

東大広報の横山です.LHC初のビーム周回を見守った東大の様子を報告します.16:00ころから報道関係者,研究者,学生,お世話になった事務の方々が集まりCERNのweb castを見守りましたが,世界中から多数の人がアクセスしていたため,なかなかつながりませ…