加速器につっこまれたビーム(ハロー)に TGC が反応している

東大素粒子センター の 石野です



研究者たちは、1日24時間、1週間に7日間、文字通り、常に検出器の状態をモニターしています。8時間交代でシフトを取り、万全の体制を作ります。上のプロットも、その時のシフターが即座に気づき、スナップショットを取った時のモノです。初日 9/10 夜、 40秒毎に加速器につっこまれたビームに対して、調度、同じ周期で検出器が反応していることを示しています。こういうのが見えると、なかなか気持ちが良いです。

しかしながら、ビームが周回するだけでこれだけの反応を検出器がしてしまう、というのは問題です。なぜなら、完璧に調整されたビームであれば、余計な粒子を撒き散らしたりはしないから。実際、9/11深夜、かなりビームの状況はよくなり、ほとんど同プロットを見てもピークは観測されませんでした。