神の素粒子

東大ICEPPの小林です。

この夏の宿題と思ってやらせていただいた、「Collider」(Paul Halpern著)の日本語版の監修の仕事ですが、何とか無事に終えることができ、先月に日経ナショナル ジオグラフィックから出版されました。日本語版のタイトルは「神の素粒子」です。なかなか刺激的なタイトルで、きれいなカラー写真もあり、原著より大分見栄えがよくできています。日本語訳がとてもよくできていたので、私の仕事はあまりなかったのですが、それでも勉強のためと思い、自分で訳してみてから比べる作業をしました。Halpernさんは、比喩をこれでもかというくらいたくさん使って説明をしているのですが、日本人の感覚からするとここまでしなくても…という部分もあり、訳者の方も途中からちょっと抑え目に訳されているようにおみかけし、(勝手に)共感しました。時間がある方は原著と読み比べてみると面白いと思います。先日CERNのショップに立ち寄ってみたら、「Collider」が山積みになっていました。「神の素粒子」も是非ご一読ください。

神の素粒子 宇宙創成の謎に迫る究極の加速器

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