アトラス測定器完成記念の催し物が行われました

東大ICEPP小林です。

10月4日(土)にATLAS Start-up EventがCERNで行われました。会場は
10月21日に開かれるLHC Inaugurationと同じ場所ということです。
参加者はアトラス実験関係者やその家族など、約950人だったそうです。
午後3時に始まり、最初の3時間半は「公式」行事で、何人かの昔話や
苦労話がありました。私もその中の一人に混ぜてもらいまして、
「ATLAS Reaching the Pacific」という話をしました。トークの資料(*)
はこちらにおいておきました。
http://www.icepp.s.u-tokyo.ac.jp/~tomio/at_start/atlas_pacific.pdf
行事の途中Intermezzoで、アトラスメンバーとその仲間による
モーツァルトの弦楽五重奏の演奏がありましたが、アマチュアとは
思えない素晴らしいものでした。その後食事や色々な出し物があり、
深夜過ぎまで続いていました。その模様を携帯カメラで撮ったのですが、
いまいち出来が悪かったので、多分金谷さん他の人たちが投稿してくれる
と思います。アトラス実験初期の頃活躍して、もうリタイヤされている
方々も大勢招待されていました。私も何人か大変お世話になった人たちに
お会いできて、とても嬉しかったです。

(*) スライドの最後のページでFabiolaさん(来年からアトラス実験の
スポークスパーソンになる人です)が持っている文書は、2006年5月に
東大で開催したアトラス実験PAT(Physics Analysis Tool) workshopの
ディナーの席で作られたものです。内容を以下に転載します。

If SUSY were found, Shoji believes it is Gravity Mediated SUSY.
Daniel says it must be non-predicted SUSY. Winner invites
participants to excellent Japanese restaurant(preferably in Japan).

Signed by Shoji Asai and Daniel Froidevaux(under duress)
Witness Signatures by Fabiola and Taka

この中に登場する浅井祥仁さん(東大理学系研究科)はアトラス日本
グループの物理解析チームを率いています。Daniel Froidevauxさんは
アトラス実験の初代物理コーディネーターを勤めた方で、
近藤敬比古(Taka)さんは徳宿さん(KEK)の前にアトラス日本グループ
共同代表者をされた方です。