はじめまして

神戸大学の松下です

これまで、TGCと呼ばれる粒子検出器の動作を制御するソフトウェアーの開発および改良を行ってきました. 制御系の仕事をする際には、周囲の注目を浴びないことに気を使います. 注目を浴びているときは、何かしら動作に問題を抱えているとき. 例えば、テレビの電源を入れたときに映像が表示され、音声がでる. あたりまえの事ですので、誰も気にしません. テレビの電源を入れたときに何も起こらないと、何だ?、となる訳です.
TGC は世界に一つしかないので経験の蓄積がありません. 考えうる全ての状況を想定し、問題が起きた場合に直ぐに原因が特定できるように準備しておく. そのような緻密な仕事が制御系を担当する人に求められます.
ハードウェアー及びソフトウェアーの知識を駆使して世界に一つしかないシステムを創りたい人、そのような人も素粒子実験には必要です.

LHCが世界最高エネルギーでの定常運転を開始しましたので、これからは素粒子反応のデータ解析を通して注目を浴びる仕事をしていきます.