12/05 - 12/06 本番 !

-12/05 土曜日 朝 週末ビームカレントを今までの約4倍にして走るとのお達し。energy は 450GeV x 2 のままだが commissioning にしろ、「物理」にしろ数は重要。朝のランミーティングでも今までにない数のデータを処理するための算段、trigger等に各種の fallback solution 等について あらためて確認。LHC は aperture scan / collimator study を続けている。たまにビームがそれらの study で削られた結果 ドカーンと particle の束がやってくるので検出器は "super" safe mode で待機。

-12/05 土曜日 夜 再び CERN に行く。でも sector1-2 trip とか、なんとか beam がでない。少し待つ、まだでない。予定が伸びる。待つ。でもまだでない。待つ。待つ。。。 日付が変わる頃、しばしの間 beam が周回、ほどなくダンプ。さて 4BC x 4BC の stable collision に入るかと思いきや、beam-1 は 4BC 周回しているが、beam-2 は、なんど beam bunch を突っ込んでもすぐに terminate してしまう。いくら待っても安定周回しない。眠い。待ちつかれる。そんな中 cooling の問題で MUON のためのトロイド磁石に流す電流をゼロにすることになる。暗い気持ちになる。更に待つ。4BC x 4BC 周回した時に XXX をチェックしようとする人々が多く、普段の3倍位、コントロールルームには人の姿が見える。日付もかわって 12/06 6:00 a.m. ついに加速器側から、今夜はあきらめた と連絡が入り、三々五々、人が散っていく。自分も帰る。

-12/06 日曜日 朝 寝る前に歯みがきをしつつ、PCを開く。ついつい癖で LHC page-1 を開く。そして目を疑う。なぜか beam が2本周回している。しかも予定通りの 4BC x 4BC。あわてて Trigger rate をチェック、OK ひと安心。おっと chamber current は如何 ? こちらもよろしい。 「今日はあきらめた ... 」 って、いったいなんだったんだ ?? でも、結果オーライなので、まぁよし。ビームが半日、衝突し続けることを願いつつ寝る。 ... beam の life は十分に長かったが、accidental に 昼前に beam は dump された。衝突イベントが多数みつかり、数時間後の日曜午後のミーティングでは興味深いプロットが数多く披露された。