11/30 - 12/04

  • 11/30 この日はビーム周回後初めて Solenoid 磁石を ON にした。中心部 2T , 直径 2.5m この bending power ... 曲げ強さ(?) を利用して ビーム衝突から飛び出てくる粒子の運動量を測定する。元気の良い energy の高い粒子はまっすぐ飛び、そうでないものは curl する、その曲がり具合を精密に測定することで各粒子の運動量を知る (小学生の時、左手の指3本で 電流、磁場、力を表すことを習うが、あの親指が 曲げの力でしたか... フレミングの左手の法則)。 これまで磁石を OFF にしていたのは調子が悪いからではなく、加速器を周回するビームの機動を乱すかもしれない余計な効果を排除するため加速器側から OFF にしておいてね ! と頼まれていたから。基本的には粒子と並行な向きの磁場なので影響はとても小さいはずだけど ... なにしろ、加速器側のモニターの下、磁石を ON。必要な補正が加速器側で行われたのか否かは知らねど、以後、衝突点から出現する荷電粒子で低い momentum の粒子がよく曲がった軌跡を描く event display が見られるようになって結構楽しい。 本当は貼りつけたいのだが、禁止されているので自粛。
  • 12/02 1:23 a.m. 頃、電気系トラブル。"18kV Cell SEM12 point 1" と書かれても何のことやらさっぱりわからねど、問題箇所の写真を見ると、なんか物々しい。結局、この日は夜10:30までビームが来なかった。21hours Beam-off。
  • 12/04 : 今まで常に 1-ring に ひとつのバンチが放り込まれていたが、この日 20:30頃、2つのバンチが放り込まれた。将来的には25nsec間隔で (約8m間隔で) 約3,000のビームバンチが放り込まれるので (<< 少し不正確) たかが2つとも言えるが、されど2つ。1つと2つは2倍!違う。今のところ1つのバンチに含まれる陽子数は 4E9 と小さいが (調整中の現在、ヘマをやってもあたりへの悪影響を minimum に留めるため) また一歩 前進。下の絵で階段状になっているのが2つ目が入った証拠だと思います。

石野 (KEK) : さぁて 本番だと気合をいれて ATLAS にやってきたら 2時間後までビームなしと宣言されてガッカリした。周辺、そんな人だらけ ... (5th Dec. 22:00)