beam splash 、再び

KEK の石野です

CERN時間 2009/11/20 , 20時33分過ぎ

アトラスの上流 140m のところに存在する (閉じられた)コリメーターに 4E9 per bunch の陽子が衝突、発生した2次粒子、崩壊した3次粒子が束になってアトラス検出器におそいかかり、こんな様子が見られました。

(CERN)

(a) その後も 40秒毎に同様のイベントが5回、繰り返され それらを捉えることに成功しました。その後、

(b) 23:32 反時計まわりのビームで 7発
(c) 00:59 反時計まわりのビームで 27発
(d) 03:55 正時計まわりのビームで 26発

同様な 「スプラッシュ」イベントが LHC から供給され、アトラスのコントロールルームは湧き上がりました。


( CERN )

... と言っても、お祭り騒ぎをしていただけではなく、上の (a) があった直後に簡単なデータ解析を数分のうちに行い、それを持ち寄ってグループリーダーミーティングを開き、トリガータイミングに関する不具合を複数のグループがクレームして原因を取り除く decision をする。その上で (b) を迎え、予定通りのデータを得る等の とても緊張した張りつめた夜でした。