ヒッグスセミナーとその後@CERN

セミナー後、ATLASのヒッグス解析グループ関係者が集まってシャンパンで祝杯を挙げました。7グループあるので、7本のシャンパンが準備されて、gamgamとtautauのシャンパンは日本グループが開けました。セミナーの最後のスタンディングオベーションは隣の研究…

ヒッグス粒子のお話【第5回】

本日7月4日、ここCERNにおいて、ヒッグス粒子に関するセミナーが開かれます。この中では、今年2012年に取得したデータを用いて行ったヒッグス粒子探しの結果について報告がされる予定です。今年はまだ半分過ぎたばかりなのですが、実は既に去年一年間に貯…

ヒッグス粒子のお話【第4回】

時間がだいぶあいてしまいましたが、ヒッグス粒子探しの続きです。前回は、ヒッグス粒子が2つのガンマ線に崩壊するような現象の説明でした。ガンマ線は目で見ることができませんので、電磁カロリメータの中で電子のシャワーに変換して、電気信号として検出…

CERNセミナー for Higgs search

7/4にCERNでHiggsの最新結果に関するセミナーが行われることになりました。http://press.web.cern.ch/press/PressReleases/Releases2012/PR16.12E.html

ヒッグス粒子ってなんだろう?

東京大学の秋本祐希です。実験の方が佳境に入っている中の更新ですみません...!ずいぶんと間が空いてしまったのですが、絵で見る物理学。今回はそもそもヒッグス粒子ってなんだろう、というお話です。 今回のイラストを作るにあたってはICEPPの小林富雄様と…

8TeVデータ 6.3 fb-1

6/18 6pmよりLHCのメンテナンスに入りました。 とりあえず、2週間ほどPhysics runをお休みします。 結局、ATLASが取得したデータは6.3fb-1でした。 約9割ぐらいのデータが実際の解析に使われることになり、このデータの結果をICHEPまでに準備することになり…

8TeVデータ 6fb-1越え

6fb-1を超えました。 6/18 6pmまでphysics runが予定されています。 ICHEP 2012に向けて解析は大詰めです。

8TeVデータ 5fb-1越え

ATLASの取得データが5fb-1になりました。 メンテナンスまで約1週間です。 ICHEP 2012に向けて着々と解析は進んでいます。

8TeVデータ 4fb-1越え

ようやく4fb-1を超えました。 次のLHCメンテナンスまで約2週間です。

駒場生向けオープンセミナー「ヒッグス粒子に迫る」

駒場キャンパスの学生向けのお知らせです。 6月11日(月曜)の夕方、駒場キャンパスでヒッグス粒子についてのセミナーを開催します。 ぜひご参加ください。 - 駒場生のための物理オープンセミナー2012 「ヒッグス粒子に迫る」 時刻:6月11日(月曜)、…

写真で見るCERN

少し趣向を変えまして、今回はCERNの中の様子を写真でお見せしたいと思います。まずはこれ。 ビルディング40と呼ばれる建物です。大きなミーティングはほとんどこの建物で行われますので、ある意味CERNの「顔」というべき建物です。円筒状の吹き抜けをぐるっ…

8TeVデータ 3fb-1超え

本日(5/26)、ATLASで3fb-1のデータをRecordしました。 ICHEP用の解析では4fb-1は確実に使えるペースです。 5fb-1以上の可能性も見えてきました。

8TeVデータ 2fb-1越え

先週末から順調にデータが増えています。 予定より若干遅れていますが、昨日(5/18)、ATLASで2fb-1のデータをRecordしました。

ヒッグス粒子のお話【第3回】

さて前回の復習から入りましょう。 ヒッグス粒子はとても不安定で、生成されてもすぐに他の素粒子へ崩壊してしまいます。さまざまな壊れ方をするのですが、その中でも「ガンマ線2本」へと崩壊する壊れ方はシンプルかつ特徴的なので、一番の注目株となります…

ヒッグス粒子のお話【第2回】

まずは前回の復習からはじめましょう。 CERNには、LHCという加速器があります。これは陽子同士をぶつけることで、高いエネルギー状態を作ることが出来る装置です。衝突点からは普段身近に存在しないような素粒子、例えばヒッグス粒子などが飛び出してくる可…

ヒッグス粒子のお話【第1回】

2011年末、CERNはヒッグス粒子発見か?ということで湧き上がりました。日本でも幾つかのメディアに取り上げられたのでご記憶の方もいらっしゃると思います。 その時の結論は、 「ヒッグス粒子発見の兆候は見えました。でもまだ間違いの可能性が少し残ってい…

"みんなで科学 ラボラジオ" : 4/30,午前10:05~ 放送

みなさんこんにちは。東京大学博士課程2年の佐々木です。この度、お忙しいスタッフの方々に代わって、ヒッグス発見に向けて盛り上がるCERNの様子をみなさまにお伝えする役目を承りました。物理の話から日常の話まで、CERN・ATLAS実験を「身近に」知ってもら…

8TeVデータとヒッグス

8TeVエネルギーで4/5から物理解析用のデータ取得を開始して、LHCのメンテナンス等(10日間)でとりあえず今年の第一弾のデータ取得が終了。4/20までで約0.8fb-1のデータです。Z粒子などは昨年と同様のレベルで見えていることは確認できていますが、夏の会議に…

ヒッグス粒子探索

La Thuile会議(イタリア主催)でこれまでのATLASのヒッグス粒子探索の結果を報告してきました。 今週から同じホテル会場で開催されるMoriond(フランス主催)でATLASはヒッグス粒子探索の結果を更新します。Tevatron(CDF,D0実験)も結果を更新するようです。また…

12月13日のLHC最新結果の発表について

12月13日(火)日本時間22時から、LHCアトラス実験、CMS実験の最新成果のセミナーがCERNにて行われます。 webcastで映像をご覧いただけます(英語)。 http://webcast.web.cern.ch/webcast/ アトラス実験日本グループでは、公式ツイッターを用意し、メンバー…

Higgs seminar at CERN

Higgs探索に関する最新結果を12/13 14:00(CERN時間)から、ATLASとCMS実験のSpokespersonが報告することになりました。現在、この報告用の結果をまとめている最終段階です。

End of pp-collision in this year

昨日(10/30)に今年のpp-collision runが終了しました。 最後の1週間あまり伸びなかったのが残念です。 ATLAS検出器が"Stable"という状態で取ったデータ量が約5.2fb-1です。 このすべてが物理解析に利用できるわけではなく、最終的なデータクォリティーチェッ…

5 fb-1 in this year

5fb-1になんとか到達しました。 実際に物理解析に使えるデータは9割ぐらいなのでLHCにはもう少しがんばってもらいたいです。残すはあと1週間。

4 fb-1 in this year

今年に入って4fb-1までデータ取得が進みました。 10/29までpp(陽子-陽子)のデータを取得する予定です。 5fb-1は超えるであろうと期待しています。

The Tevatron shuts down today, after 28 years of operation.

9/30 USのシカゴ郊外にあるTevatron加速器の運転が終了しました。お疲れ様でした。 (LHCはTevatronに比べればまだ始まったばかりのTeV colliderです。)

3 fb-1 in this year

今年に入って3fb-1までデータ取得が進みました。今夏の高エネルギー物理の国際会議において、ATLAS実験での標準理論ヒッグス粒子探索の結果として146-232GeV, 256-282GeV, 296-466GeVの質量領域(preliminary result)を排除したことを報告しました。 軽いヒッ…

2 fb-1 in this year

今年に入って2fb-1までデータを取ることができました。 かなりのペースでデータが増えています。 8月下旬の夏の最後の大きな会議に向けて解析が続けられています。

夏の会議

今日からEPS-HEP2011が始まります。ATLASからも最新のデータを使った結果をたくさん見せる予定です。CMSの動向が気になるところです。

Record 1fb-1 of data in 2011

今年に入ってから今日までで、1fb-1のデータを取得することができました。昨年の約25倍に相当します。夏の結果に期待してください。

2011 LHC Physics run start